narative.

物語。日常。代わり映えのしないもの。

同居人に家賃を払わせたい。

ちょっと前から同居人がいる。なんとなくそのときから一緒にいて、なんとなく一緒に住んだ。もともと一人暮らしをするために借りた家で二人には手狭、でも一緒に住んでいるのだからやっぱりそいつの分のスペースは必要で。 そいつって言うのはやめよう、あっ…

友達を殺してしまったはなし。

梅雨が近い。この湿り気を帯びた空気を感じる度に思い出すことがある。 ぼくは友達を殺してしまったことがある。 小学5、6年生の時分だったと思う。ただ毎日笑っていればそれですべてが済んだ、楽しかった時期。このころ、【バトル・ロワイアル】という小説…

みんな攻撃的すぎる。もっとアクティブに妄想してこ。

今のインターネッツって攻撃的すぎませんか。もっと具体的にいうとSNS、というかTwitter。 皆刺々しいしピリピリしてますよね。加減を間違えた担々麺みたいな感じ。麺が旨いのはわかっているけれど上の坦々がキツすぎる。麺にも絡めづらいわ。 だからあんま…

壊れた加湿器。

加湿器が壊れた。いつもつけっぱなしにしていたものだから、きっとそれがいけなかった。LEDは弱々しく仄かに点滅し、上がるべき蒸気は内々に留まってただ小さく水が吹き上がっているだけだ。 処分してしまいたくてリサイクルショップに持って行くと買い取り…

ずっと取っておいたビックリマンチョコ。

手元にある一枚の紙を眺めながら、これでいいのだよな、と思ってみたり、でもその数分後にはちょっと調べて落ち込んでみたり、いや、まだ自分にはなにかやれるのではないか、といくつかインターネットを巡ったりしてみたりするけれど、でも、やっぱり、手元…

耐え難い日常の重さ。

明日も明後日も恐らくは私たちの意識は連続して続いていく。 明日も明後日も恐らくは私たちがやることは変わりない。 そのことが私に吐き気を覚えさせることがある。続いているということが耐え難く重く感じられることがある。 日に重しが足されていき、日が…

僕のしょうもない親父。

俺の父親はしょうもない。人間の屑。まず職業がしょうもない。定義的には職にはついておらず、ただ日がな一日パチンコをして、なにかあったら“事務所”に寄って、夜には負けて怒って家に帰ってくる。それで30万円もらっていたらしい。ヤ○ザってすげえな。 次…

眼鏡がなくてもモノはみえる。

昔は眼鏡にとてもこだわっていた。「なくても別にいいじゃん」とよく人に言われた。私もなぜあそこまで眼鏡にばかり情熱を傾けていたのだろう。わからない。わからないが、眼鏡越しに見る景色や人の顔、故郷の高い空、花や山々……とても美しく感じられた。裸…

自らの糞を見て、自らについて考える。

最近よく糞をする。 かといって以前は糞をしなかったのかというと、そうでもない。生まれてこの方糞をしなかったことはない。ただここ最近、具体的に言うと一ヶ月と言ったスケールで見たとき、ここ最近は比較的糞をする頻度が多い。なぜなのかはわからない。…

rが足りていなかった。

narative. このブログタイトルを思いついたときは「あ、おしゃれだ」と心底感じた。みなさんはご存じだっただろうか、narative.ナラティブと読みます。少し前にゲーム業界で大流行した言葉で、意味合いは『物語』なんですがただの『story』とは違っていて、…

大人になると賢くなるのだろうか。

私は性格診断が好きだ。定期的にやっている。エゴグラムだのエニアグラムだの、最近だとエムグラムというものが流行っているみたい。なにが楽しいのかは本人でも言語化しづらいのだが、楽しいからやるというより別の目的がある。性格診断はやる時期によって…

すぐ前の家にいる犬は恐らく頭が悪い。

眼前にある家の犬は、恐らくひどく頭が悪い。私が生まれの地にあるこの2Kの借家に越してきて四ヶ月になる。2Kだが4帖と6帖の部屋の敷居はぶち抜かれており実質1LDKと化している。そこから防犯性が全く感じられないカナダ人辺りはきっと窮屈に感じるだろう玄…

よくわからないまま過ぎていく。

日常とはなんだろうと考える。最近寝入りが遅く、深夜まで起きている。それに意味があるのかというと全く意味はなく、それを考えたこともない。ただなぜそうなってしまっているのか、それについては気にはなる。変わった薬のせいだとか、とりとめのない不安…

情熱。私にはもうないもの。未来。私が失いかけているもの。

「だから、僕たちで思いっきりリアルな写真集団をつくって、この糞みたいな県を変えましょうよ」 ぼくの横で、Aくんがボトルを動かしながら先生に言った。足下にはD800が置いてある。B先生は、うんうん、と頷いて、それから二科がどれだけ前時代的で、そして…