narative.

物語。日常。代わり映えのしないもの。

2018-01-01から1年間の記事一覧

壊れた加湿器。

加湿器が壊れた。いつもつけっぱなしにしていたものだから、きっとそれがいけなかった。LEDは弱々しく仄かに点滅し、上がるべき蒸気は内々に留まってただ小さく水が吹き上がっているだけだ。 処分してしまいたくてリサイクルショップに持って行くと買い取り…

ずっと取っておいたビックリマンチョコ。

手元にある一枚の紙を眺めながら、これでいいのだよな、と思ってみたり、でもその数分後にはちょっと調べて落ち込んでみたり、いや、まだ自分にはなにかやれるのではないか、といくつかインターネットを巡ったりしてみたりするけれど、でも、やっぱり、手元…

耐え難い日常の重さ。

明日も明後日も恐らくは私たちの意識は連続して続いていく。 明日も明後日も恐らくは私たちがやることは変わりない。 そのことが私に吐き気を覚えさせることがある。続いているということが耐え難く重く感じられることがある。 日に重しが足されていき、日が…

僕のしょうもない親父。

俺の父親はしょうもない。人間の屑。まず職業がしょうもない。定義的には職にはついておらず、ただ日がな一日パチンコをして、なにかあったら“事務所”に寄って、夜には負けて怒って家に帰ってくる。それで30万円もらっていたらしい。ヤ○ザってすげえな。 次…

眼鏡がなくてもモノはみえる。

昔は眼鏡にとてもこだわっていた。「なくても別にいいじゃん」とよく人に言われた。私もなぜあそこまで眼鏡にばかり情熱を傾けていたのだろう。わからない。わからないが、眼鏡越しに見る景色や人の顔、故郷の高い空、花や山々……とても美しく感じられた。裸…